無腸動物は左右相稱動物でありながら,脳?肛門?體腔を欠損する體制を有し,系統進化學的に注目を集めています。本研究で用いた無腸動物の一種「ナイカイムチョウウズムシ」は瀬戸內海沿岸の限られた自然海岸に生息しています。一般にはほとんど知られていません。本研究では,本種に備わる重力走性獲得過程および平衡胞(重力感知器官)とそれを制御する神経系との関係を調べ,孵化後発達段階において重力走性能が獲得されること,その間平衡胞の構成細胞が変化すること,およびこれまでに報告の無い神経経路が存在することを明らかにしました。
 予備調査研究から,哺乳類で機能する機械刺激受容に関する候補分子が既に數種類見つかっており,現在その発現部位の解析を進めています。今後の本研究の進展により,左右相稱動物の平衡覚の起源に迫る分子機構の解明が期待されます。

◆研究者からのひとこと

 大學院生の坂上さんを中心に研究室一丸となって取り組んできた研究成果をやっと報告することができました。ナイカイムチョウウズムシは瀬戸內海固有種です。瀬戸內海に機軸を置きつつ,近縁種の研究を進めている國內外の研究者と連攜を進めていく予定です。無腸動物を通して,世界と岡山の類まれな自然環境の維持?保全にも貢獻できればと考えています。
安藤 教授

■論文情報
 論 文 名:Structural analysis of the statocyst and nervous system of Praesagittifera naikaiensis, an acoel flatworm, during development after hatching.
 掲 載 紙:Zoomorphology
 著  者:Tosuke Sakagami, Kaho Watanabe, Risa Ikeda and Motonori Ando
 D O I:10.1007/s00435-021-00521-9
 U R L:https://link.springer.com/article/10.1007/s00435-021-00521-9

<詳しい研究內容について>
岡山と世界を繋ぐ「無腸動物」の不思議!~ナイカイムチョウウズムシの環境応答機構の解明~


<お問い合わせ>
學術研究院教育學域(理科教育)
教授 安藤 元紀
(電話番號)086-251-7753
(FAX)086-251-7755
(URL)https://edu.okayama-u.ac.jp/~rika/cell_physiology/index.html

年度
桃花影院手机在线观看-桃花影院